太陽光発電投資に潜む失敗のリスクを分析

【太陽光発電投資のはじめかた・初級編】太陽光発電投資に潜む失敗のリスクを分析

売電価格の低下

この記事やこの記事などでも触れていますが
国民の税金負担軽減や太陽光発電システム自体の価格が安くなったなどの理由で、FITにおける売電価格は年々低下しています。ここ10年ほどで売電価格は、半分以下の価格まで低下しています。2021年以降、新規の太陽光発電物件は減少しており、投資初心者にとって新規物件で収益をあげるのは簡単ではなく難しくなってきています。新規の物件は、売電価格の低下で収益を上げるのは簡単ではなくなってきましたが、中古の物件などであれば利回りが高い発電所はまだまだ多く出回っており、十分な利益を出すことができる物件はたくさん存在します。
リスクを軽減しつつ、より収益をあげるためにも、エネ見るでは相談者様などに中古物件をおすすめしています。

FITが終わり新しい制度のFIPへ

2022年からFITに代わりFIP制度が始まります。FIPは国が電力の単価を定めないため、価格変動により収益アップが見込めるチャンスもありますが、収益減少というリスクもあります。売る時間帯や季節による売値の変動・気候変動や市場価格の下落などの影響を受けやすいため、インフラ投資のコスト回収ができない可能性も考えられます。固定単価ではないことで長期的な利益予測が困難になります。
FIP制度のスタートにより、日常的に市場競争が売り主の収益に影響するため、インフラ投資やメンテナンス費のコスト負担が高まる可能性も懸念としてあります。

これからはFIT制度からFIP制度へ移行していきます。FIP制度とは、売電した際の基準価格にプレミアム価格を上乗せしていくという制度です。太陽光発電投資家に対しインセンティブが上乗せされるので、これまでの太陽光発電投資とは大きな変化が訪れることになります。
他の記事でも触れていますが、初心者向きと言われていた太陽光発電投資ですが、FIP制度が適用されている新規物件においては、初心者におすすめしづらい側面もあります。リスク回避という面では、中古物件の投資をおすすめいたします。
太陽光発電は投資なので上記のデメリットや課題はありますが、長期的な視点でみると環境に優しくエネルギー問題への貢献という側面があるので、投資メリットが多いと考えています。

天候による発電量の違い

当然のことではありますが、曇りや雨の日、雪の日などには、太陽の光がパネルに当たらなくなることで発電量が減ってしまいます。晴天時の発電量を100%とすると、曇りの日は30%、雨の日は10%、雪の日は10%以下と言われています。太陽光発電の発電量を出すシミュレーションは、過去の年間日射量データをもとにしています。シミュレーションのズレは少なく、シミュレーションの通りの発電量を確保することができるため、購入事前に収益に織り込むことでリスクを軽減することが可能です。
記録的な大雨・大雪など発電量の減少につながる可能性も否定できませんが、全体的にみて天候による発電量の低下リスクは、購入事前のシミュレーションで織り込むことが可能です。

出力制御による売電停止

電気の需要と供給を維持するために、発電した電気の買取をルールに従って電力会社がストップすることが出力制御と言われています。
太陽光発電所を購入する際は、その地域において出力制御が適応されていないかどうかの確認と、出力制御適応の可能性などを調査し、出力制御に備えた対策をしておくことでリスクを最小限に抑えられます。

自然災害による損壊・破損するリスク

太陽光発電所は、台風や土砂崩れなどの自然災害により、損壊・破損するケースがあります。ニュースなどでも太陽光発電所が損壊しているような場面が、報道されたこともあります。
保険の加入は当然のことになりますが、大小あわせたリスクへの事前対策が欠かせません。

以前はメンテナンスフリーと言われていた

太陽光パネル自体は数十年にわたり機能し続けますし、太陽光さえあれば自動的に収益を得られますが、長期的かつ健全な運営あってこそとなります。発電所に対してメンテナンスを一切しなくて良いという理由には繋がりません。メンテナンスフリーという言葉を真に受けて、何も手を加えないまま太陽光発電投資を行えば、いくつもの問題が発生します。放置し続ければ、発電を継続できない状況となってしまいますので、どのようなメンテナンスを継続していくのか。メンテナンスに対しての長期プランを事前に考え、収益シミュレーションをする必要があります。

周囲の草木を放置すれば発電量は低下する

太陽光発電所で問題になるのは「周囲の草木が作る影」です。草木が影を作れば発電量は著しく下がります。
結果として売電収入が低下するため、草木への対処は必須となります。太陽光発電所を建設するとき、同時に土地自体をコンクリートで覆ってしまうケースもありますが、これは多大な費用を要するため一般的ではありません。実際には、定期的な草刈り・除草剤散布を行って、草木が伸びるのを防ぐケースがほとんどとなります。

基本的には「除草を業者に依頼する」か「自身で除草作業をする」という二択になります。除草は年2~4回ほど必要となり、コストも数十万円単位で必要となるため、たかが草木だと侮らないようにしましょう。